朝早く起きて、眠い目をこすりながら支度をする。
平日の8時頃なんて超ラッシュだろうに。休日の朝の電車は空いている。
約1時間半ほど流れていく風景を見送って、神奈川県に降り立った。
グリーンレイSQのお仕事。この日は神奈川の某所でコンサート。
指定されたバスを降りた後の風景は、優雅な建物が立ち並び、いたるところにヤシの木が規則正しくならんでいた。まるでリゾート地のような風景だった。
グリーンレイSQがここでお仕事をするのは3回目になるらしい。私は昨年正規メンバーになったので、初めて来た。
この日のプログラムは前半クラシック、後半ポップス。毎回割と重めのプログラムを提供するようだ。
前半のメインはヴィヴァルディの《春》全楽章。サックスで春をやると決まった時は、なかなかの挑戦だと思った。クライアント様からのリクエストだったら、やるしかない。
実は中学生の時にアンサンブルコンテストでこの曲をやった事がある。
今思えば渋い選曲だ。もちろん難しいところは全部カットして演奏した。
その時何を考えて吹いていたかなんて一つも覚えていないけど、この曲にもう一度触れて感じたことは、「よく中学生でやったな…」。
来られたお客様は皆音楽を聴きなれている様子だった。コンサートに慣れている感じは、雰囲気でなんとなくわかる。そのおかげもあってか、とても集中してテンション高く演奏できた。
後半のポップスステージも、お客様自ら手拍子をしてくれたり、掛け声が出たりと、すごい盛り上がりようだった。これはとてもありがたい。
なかでも《津軽海峡冬景色》。テナーサックスがほぼフューチャーされているアレンジだから、テナーの有記ちゃんが演歌歌手のようにひとり前に出て演奏したところ、まるでディナーショーに来ているかのような盛り上がりにこちらの演奏も高揚していった。お客様と一体になっていく空気がとても良かった。
終わったあとは、お客様にたくさん声をかけていただけました。ありがたい事です。
なかでも驚いたのは、グリーンレイのYoutubeチャンネルを見て私たちの事を知り、わざわざ来てくれた方がいた事。自分たちの認知が少しづつ増えているのを実感した。このことは私たちにとってもすごく嬉しい事だった。
帰りの電車も空いていた。世間は休日だ。
冬のにおいも少しづつ薄れていると思う。段々と春に向かっている。
彩度の高い季節がやってくる。何となく心も浮き浮きしてくるものだ。
春もたくさんの演奏の機会を頂いている。
色んな出会いがあるといいな。それでは。
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NEXT LIVE
Green Ray Saxophone Quartet presents
歌謡曲ナイトvol.3 -平成さよならスペシャル-
2019.4.5.(金) start19:30
All in Fun(JR山手線大塚駅南口徒歩2分)
music charge : ¥3,000+2order
special guest drums. 川島佑介
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YouTubeで私たちを知り、今回来てくださったお客様!嬉しい。