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Lyrical, but steady

 

 

 

 

 

落ち着いているのだけれど、感情は大きく動いている。

それってなんだろうな。

喜びが大きすぎて、現実を受け止めきれない気持ち。

 

宝くじが当たったら?

コンクールで一位?

テレビ出演?

 

どれももちろん想像しただけで嬉しいし、

そんなことになったらすごいことだ。身が震える。

 

でも、今私にとって一番リアルにその感情を表せられる事は、

お腹の子との対面だと思った。

 

この子に会った時、私は何を思うだろう。

最初に何と声をかけるだろう。

『喜び』の中に、様々な感情が溶け込む。

 

 

人間の一生は、繰り返されるものだ。

産まれて死ぬ、その繰り返し。

 

 

宇宙の恒星から見たら一瞬のような時間軸の中で、

人は悲しんだり喜んだりするのだ。

今日も誰かが産まれて消える。

 

 

 

 

 

 

明日演奏する曲のことを考えていてた。

シンプルに、なんども繰り返される歌。

叙情的、感動的に、でも安定感を持って。

 

 

大学卒業1年目に当時組んでいたカルテットで開いたリサイタルでも、最後に演奏した曲。

その時と同じように、明日は私のわがままでソプラノを吹かせてもらう。

でも、当時と今の私で、この曲に募らせる想いはまた全然違うのだ。

 

 

 

D. Kechley / Stepping Out

Ⅳ. An Easy Burden

 

明日は大好きなこの曲を、

今の私の感情を持って演奏します。